2014年03月09日

格安データプランで楽しむモバイル通信 〜MVNOで快適スマホライフ〜

 皆さんは携帯電話(フィーチャーフォン=ガラケー)をお使いだろうか?それとも今はやりのスマホ(スマートフォン)をお使いだろうか?
 過去にiPhone5の記事を書いたが、スマホ利用に欠かせないのが通信環境だ。しかし、「iモード」とか「EZweb」などが主流だったガラケーの頃とはかなり事情が異なっている。
 今回は携帯電話の通信用カード(SIM)を使った節約術について解説していこう。
 今回は「こういったことに興味があるがよく分からない」友人向けに執筆した。少々長文になるがおつきあい願いたい。

 今回導入したのはBIC SIM、IIJのプランをビックカメラが販売しているという形態を取っている。オリジナルのプランに加えて、公衆無線LANサービス「WI2 300」が無料で使えるという得点がある。これで「au wi-fi」とほぼ同じエリアで無線LAN接続が行える。

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 こちらがBIC SIMのパッケージ、もとはIIJのサービスなので、「IIJmio」という文字が見える。mvno04.jpg
 SIMカードはmicroSIMというタイプで、ガラケーに使用されているものよりは小さい。試しにドコモのカードと並べてみるが、外見上の違いは無く見た目では区別できない。

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 今回テスト用に購入したドコモの「SH-06E」何か訳ありらしく、ドコモショップで条件付一括0円で投げ売られていた。条件が気にくわなかったので5250円払って購入。

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 メイン回線であるauのiPhone5と並べてみた。MNP割引が平成27年1月で切れるので、その後ガラケー契約に戻す予定。

 月額1000円程度のプランは、500MB/月までのLTE接続(75Mbps程度、端末による)と、200kbps程度の低速通信が行える。3日で366MBを超えて通信すると、さらに低速になる場合があるので注意が必要だ。
 75Mbpsと200kbpsではずいぶんと差があるが、実際にスマホがやりとりするデータは特別な除いて微々たるものなので、特に心配はないだろう。スマホ用サイトの閲覧、メールのやりとり、LINEなどのチャットツール、Facebookやtwitterの利用などは、特に問題にならない。もし、意図的に大量のデータをダウンロードしたり、DropboxなどでPCと大きなデータを同期していたり、またはYouTubeやニコ動などでしょっちゅう動画を見るような人は、おとなしくキャリアのプランを契約しておいた方が良いだろう。ただしキャリアでも7GB/月を超えて通信すると速度制限がかかるので、動画を見まくるようなネットライフはそもそもスマホ向きではないとも言える。

 最近はどこの携帯会社(キャリア)でも、他社からの番号そのままの乗換(MNP)による割引が前面に出ているため、料金体系がわかりにくくなっている。しかし従来と比べるとかなり料金設定の自由度が減ってきているのだ。
 詳細な話をすると複雑になるので簡単に述べるが、従来は通話料込みプラン+パケット通信(携帯電話回線でのインターネット通信)料金といった体型だった。さらに、パケット通信に特別なプランを設定しなければ、無料通話分からパケット通信料が差し引かれる仕組みになっていた。これを組み合わせることで、ある程度は自分の利用方法に合った料金体系を選ぶことが出来るようになっていたのだ。
 ところが現在の最新のスマホ、LTE対応モデルといわれるものから、料金体系が一変した。基本料金に通話料込みプランがなくなった上、パケット通信プランの上限が1000円ほど引き上げられているのだ。MNP割引の恩恵を受けている人にはわかりにくいが、まともに料金を払うとざっと7000円は払わなければならなくなる計算だ。これが夫婦2人だと月14000円、さらに端末代金を取られることになる。そして、無料通話分にパケット通信料を充てることが出来なくなったため、メールやWeb閲覧をしたければ、必ずパケット通信プランを契約しなければならなくなってしまったのだ。
 もっとも、MNPによる割引を受ければ、うまくやれば月2000円〜3000円で、端末料金も運が良ければ0円になることもある。しかしこのような割引には、数字のからくりというか落とし穴がある。
 通常、ユーザーが支払う料金は端末代金+基本使用料+パケット通信料+オプション料金ということになるが、
 MNPでは端末代金、基本使用料、パケット通信でかなり高額な割引が適用され、2年使えば端末代金が実質0円になるように作られている。
 だが、問題はこの「実質」の部分だ。割引を適用するためには、月5500円程度かかる、一番高いパケット定額料金を契約しなければならないのだ。
 実は、スマホというのは家に無線インターネット環境(Wi-Fi)があればほとんどの機能が利用できる。Webを見たり、大半のアプリの通信はWi-Fi環境で事足りるのだ。
 また、携帯ではメールしか使わないような人には、高額なパケット定額は必要にならない。だから最高金額のパケット定額を契約させられている時点で、実は何も得していないということに、たいていの人たちは気がついていないのだ。
 では、キャリアのデータ通信の契約を切った場合はどうなるか、この場合は、
 @Wi-Fi接続できれば、サイトの閲覧やメールの送受信、ほとんどのアプリは利用できる
 Aキャリアの通信網に接続できないので、基本的に移動中は通信できない
 Bキャリアメール(@ドコモ.ne.jpや@ezweb.ne.jpといったアドレス)が使えなくなる、同時にキャリアメールの登録が必須なサービスが利用できなくなる
 Cキャリアの通信網を使わなければならないサービスが利用できない
 D上記Cのようなアプリがスマホに最初から入っているので、勝手に通信して勝手にエラーを吐く
 などの問題点がある。逆に言えば、キャリアのサービスをほとんど使用しないのであれば、基本的な使用には問題が無いということになる。
 しかし、問題点のAだけはいかんともしがたい。スマホを持っているのに移動中通信できないのでは、持っている意味が無い。
 そこで、最近注目されているサービスに「仮想移動体通信事業者(MVNO)」というのがある。これは、プロバイダなどがキャリアから通信回線を借り、それをユーザーに販売するという新しいモバイル通信のサービスだ。
 実は最近の携帯電話は電話本体と通信媒体が分かれている。通信媒体は小さなカードになっており、このカード(SIM)を端末に挿すことで通話や通信が出来るような仕組みになっている。MVNOはキャリアから回線を買い入れ、SIMを販売している。これを購入して端末に挿せば、MVNO経由でキャリアの回線を利用できるのだ。
 このMVNOのなにがいいかというと、まずその価格だ。月1000円〜3000円くらいで利用できる。最も高額なプランでもキャリアの2/3程度で利用できるので、高額な携帯料金を見直したい人にはうってつけだろう。
 ただし注意点もある。
 @SIMロックを外した端末か、SIMカードに合うキャリアの端末が必要、基本的に自分で用意しなければならない
 A価格が安い代わりに、通信速度、通信量が制限される
 Bキャリアメールが利用できない、キャリアの通信網を使うサービスが利用できない
 C通話できないプランがほとんど
 @については、MVNOのほとんどがドコモの回線を利用しているので、ドコモのスマホが手に入れば問題ない。キャリアを問わない「SIMフリー」をうたう端末もあるが、性能の割に高額であることが多い。AはMVNOの特徴ともいえ、だいたい月1000円のプランで500MB〜1GB程度の高速通信(LTE)が利用でき、制限を超過した場合は128〜256kbps程度に速度制限がかかる。このあたりは契約するMVNOによって様々なので、自分に合うプランを選べばいいだろう。Bについてはまぁ、解決方法はほとんど無いので、Gmailなどのフリーメールサービスを使うか、パソコン用のアドレスをメールアプリで使うかすることになるだろう。Cについては通話用と通信用の端末を分けるか、数少ない通話付きプランを選ぶことになる。しかしこの場合でもBの制限には引っかかるので注意したい。

 長々書いてきたが、月額1000円前後でキャリアのガラケー料金プランと、やはり月額1000円前後のMVNO格安プランを契約すると、月2000円で通話もメールもネットも利用できる環境ができあがる。端末が2つ必要になってしまうが、余ったスマホやガラケーがあるなら出費もほとんどかからないので、試してみてはいかがだろうか。

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今回のおまけ、ネットで購入したイーモバイルのルーター、約1万円。実はSIMフリーで、多少の制限はあるがドコモのSIMでも使える。iPadやノートパソコンのお供に。
posted by しま猫@管理人 at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 携帯電話
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